オリオンビールは6月16日2021年度決算を発表しました。
家飲み需要の増加などを背景に酒類清涼飲料水事業は増収増益となりました。
オリオンオリオンビールの2021年度の決算でホテル事業を除いた酒類清涼飲料水事業は、売上高156億円、営業利益12億1700万円でともに増収増益となりました。
主力のビール類の売上数量は、新型コロナに伴う飲食店の営業自粛で業務用は前年比71%と低調でしたが、家飲み需要や県外・海外への出荷それに通信販売の売り上げが伸びたことで全体としては101.8%と増加しました。
一方、経営体制の刷新から4年目となり当初2024年としていた新規上場のタイミングについて村野社長は次のように述べました。
オリオンビール村野一社長「最も早いタイミングでIPOをするべく準備をしながらも適切な時期を見極めるというのが今からはある意味スタンダードなパターンになるんじゃないかと。」
原材料費の高騰やインフレ、証券市場の変化など、不安定な状況の中で見極めながら上場に向けた準備していく考えを示しました。
家のみ需要の動向は?
家飲み需要の動向をみるため、家庭でのお酒の購入金額について、約5万人の購買行動を集めたインテージ消費者パネル「SCI」で確認しました。
モニター当たりのお酒の購入金額の推移をみてみましょう。近年減少傾向が続いていましたが、緊急事態宣言が発令された2020年4月から2021年1月までの購入金額は、前年同期と比べて109%と増加に転じており、家飲み需要が活況であったことが分かります。
▼お酒の購入金額・金額前年同期比の推移(%)/インテージSCI
今後もこの需要増加は継続していくと予想できます。また、需要増加に合わせてEC、お持ち帰り、宅配事業も伸びていくことが予想されます。