見通しがつかない悲劇の果てに・・・
【4月4日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は3日、ロシア軍がウクライナでジェノサイド(集団殺害)を行い、「国家全体」を抹消しようと試みていると非難した。
首都キーウ近郊のブチャ(Bucha)では2日、処刑方式で殺害されたとみられる民間人の遺体が多数見つかっていた。
米CBSテレビは、同局の番組「フェース・ザ・ネーション(Face the Nation)」が行ったゼレンスキー氏に対するインタビューの抜粋を公開。同氏はその中で、「これはジェノサイドだ。国家全体と人々の抹消だ」と主張。「われわれはウクライナ市民であり、100以上の民族がいる。これはそれら民族すべての破壊と根絶だ」と語った。(c)AFP
ウクライナのベネディクトワ検事総長は3日、キーウ近郊の解放された地域から民間人410人の遺体をこれまでに運び出したとフェイスブックに投稿。
うち140人については検視を終えたとした。ベネディクトワ氏は、ロシア軍による戦争犯罪の証拠集めの捜査を進めているとし、「国内外の法廷で(加害者たちに)責任を負わせると強調しておく」とした。
ウクライナのゼレンスキー大統領は3日に放送された米CBSのインタビューで、ロシア軍が首都近郊ブチャなどで多くの民間人を殺害したとされることについて「ジェノサイド(集団殺害)だ。これは国とすべての(ウクライナの)人々を消滅させる行為だ」などと述べた。一方、事態の打開に向けてロシアのプーチン大統領に首脳会談を改めて呼びかけた。